「まるで宝石箱」。薩摩川内市で水耕栽培を行うカラフルトマトの農園を引き継ぐ後継者募集!

鹿児島最大の面積と豊かな自然を誇る鹿児島県薩摩川内市。ここにカラフルトマトを水耕栽培している農園があります。その名は「さつま農園」。10年前に国の補助事業として認可され、トマト農園をスタートした数少ない農園です。 フルーツ感覚の甘さのイエローカラーのミニトマト「ミミ」、果肉が厚く強い甘みの中に酸味が加わる「アイコ」、薄緑色で完熟するミニトマト「みどりちゃん」など、可愛いネーミングのカラフルトマトは、地元鹿児島のスーパー、レストランだけでなく、関東の問屋さんとも取引があるほど大人気のトマトです。

現在、この全国から人気のあるトマト農園を引き継ぎ、継続して栽培してくれる後継者を募集しています。

青森の農家さんから引き継いだ水耕栽培

田島さんと農園の様子

水耕栽培とは土を使わず水と液体肥料(溶液)植物を育てる方法です。水耕栽培を用いると健康的な無農薬植物が育ち、季節に関係なく栽培を行うことができます。田島さんはこの水耕栽培を青森の農家「Living Farm」さんから引き継ぎました。

田島さん「農園を始めるにあたって、視察をしに行ったんですよ。そこで青森と香川の農家さんと出会いました。青森の農家さんが水耕栽培をされていたのですが、青森の気候だと暖房費がかさんで栽培が難しいと、鹿児島だったら温暖だし、そっちでやってみてくれないかと言われはじめることになりました。その後、栽培の方法とかは香川の農家さんに教えてもらいました。ここにも3、4回きてくれて、でも農業は奥深いです」

青森の農家さんから水耕栽培の技術、取引先など事業をまるごと引き継ぐことになり、「その点はラッキーだった」と話す田島さん。今でもカラフルトマトの味を信頼している取引先が鹿児島だけでなく、関東にも多くあります。

農水省の補助事業に採用されたトマト農園

農園近辺の風景

農業を始めるにあたって、農水省の補助金を受けようとした田島さん。電話してみると最初は取り合ってもらえなかったそうです。ただその中で熊本農政局の方に背中を押してもらい、一気に申請まで行きました。

田島さん「農業を始める時に、農水省の一般公募で『新しい農業のやり方、経営のやり方を技術的にも目指す人を募集します』というのを見つけました。熊本農政局の方にお会いして、普通の百姓さんにはできないけど、おたくだったらやれるんじゃないかって言ってくれました。ところがトマトは周年栽培じゃないからって却下されたんです。実は業者の設備に不備がありまして、このままだと周年栽培ができない状況だったんですけど、香川の農家さんの協力もあって改良することができました」

紆余曲折を経て補助金を得ることができ、トマト栽培をスタートすることができた田島さん。周りの方からの協力を得て少しずつ今の状態を作っていきました。

地元の方々にも愛されるカラフルトマト

栽培しているカラフルトマト
栽培しているカラフルトマト

さつま農園で栽培されているカラフルトマトは黄色、紫、白、緑と多岐に渡ります。特に緑のトマトは一般的な知識だと、”熟れていない”トマトに見えてしまう。最初はそれを受け入れてくれない業者もいました。

田島さん「このカラフルトマトを栽培し始めてから5、6年経ちました。鹿児島でも広めようとしたら、最初は『なんでこんな色のトマト作ってるんですか』と言われましたね。みんな手を出さなかったですよ。『そんなこといいので試食してみてくださいよ』って言って、特にみどりちゃんなんて青いじゃないですか。『いいから騙されたと思って食べてみてくださいよ』と。すると『これほんとうまいや!青くて熟してないのになんで』って、そうやって少しずつこの地元でも売れるようになってきました」

今では青森の農家から引き継いだ取引先だけでなく、県下のスーパーやレストランなど多数の取引先があります。青森の農家さんから引き継いでから、鹿児島県に愛されるトマトとなりました。

ハウス近くのイチョウの木

コロナ前はとても売上が好調で過去最高でしたが、コロナ禍に入り売上が3分の1まで激減しました。問屋さんに問い合わせても、売り手がない状況だと伝えられ、植え付け本数も少なくしている状態でした。

田島さん「もともと関東のホテルとかに納めてたんだけど、それがコロナに入って全部ストップになっちゃって。問屋さんには『送ってもらっても買い先がないのでちょっとやめてもらえますか』と言われました。売り上げももう3分の1くらい。だけどつい数日前に電話してみると『電話しようと思ってました。今期はどんな感じですか』と。今年は植え付け本数をコロナ前の状態に戻しているので、以前の状態に戻ることを期待しています」

今年は緊急事態宣言も開け、取引先もコロナ前の状態に戻ってきているそうです。今後は元の状態に戻すだけでなく、引き継いだ方と協力して農園を発展させていきたいです。

後継者にはハウスや農地を引き継ぎ、田島さんは販路拡大へ注力

引き継ぐ農地

トマト栽培を行なっているハウスには、水耕栽培のための制御装置など充実した設備があります。また、ハウス以外の農地があり、そこで他の作物を栽培することもできます。

田島さん「真面目で農業が好きな方に継いでもらいたい。最近はカラフルトマトを見かけるようになったが、それでもさつま農園さんのトマトを使ってくださいと言ってくれる業者がある。コロナで落ち込んだ業績を取り戻し、さらに発展させていってほしいです」

引き継ぐ一軒家

引き継ぐ際には、トマト栽培に必要なハウスや設備はもちろんのこと、近辺の農地や一軒家も引き継ぐことができます。トマト栽培以外にも様々なことにチャレンジしていける環境が整っています。

田島さんの想いを引き継いで、全国で愛されるカラフルトマトを栽培する後継者になりませんか?文/写真:事業承継マッチングプラットフォームrelay     https://relay.town/

事業者情報

商号株式会社さつま農園
所在地鹿児島県薩摩川内市中郷4丁目131番地
代表者田島節子
創業平成21年7月29日
業種農業
従業員1人
営業時間8時~17時

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