スムーズな事業承継と幸せなリタイアに必要な考え方・やるべきこと

事業承継は必要である一方、「スムーズに引退するためには何が必要なのか」「事業承継というと、生きがいであった農業を奪われてしまう気がする」と不安に思う方も少なくありません。

この記事では現在営農に携わっており、これから後継者に事業をバトンタッチしていく方々へ向けて、スムーズでハッピーな事業承継をするために必要な心構えと考えておくべきことについてご紹介します。

事業承継は、経営者の最後の仕事

事業承継は、しばしばリレーのバトンタッチに例えられます。

リレーでは、次の走者が加速をつけて走り出せるようしっかりとバトンを渡すことが大切です。

それと同じく事業承継においても、後継者にスムーズに経営を引き継ぎ、後継者が一生懸命働けるように背中を押してあげることが大切です。

自分にも後継者にも、幸せな事業承継を

一生涯の間、健康で元気に仕事をしていたいと願う人も多いでしょう。

「生涯現役」であることは素晴らしいことですが、一方でバトンを受け取る後継者や子供世代からすると、いつバトンタッチを受ければよいのか分からなかったり、急にバトンを受け取ることになって焦ったりと、大変なことも多くなってしまいます。

そのような状況を避けるためにも、事業承継の準備・計画を立てておくことが重要です。

リタイア=農業を辞めるではない

リタイアと聞くと「引退、退職」といったイメージがわきがちですが、農業の事業承継において引退するのは「経営者」であり「農業」そのものではありません。

これまでずっと農業に携わってきた方からすれば、農業は生きがいであり、人生そのものだと思います。身体が元気なうちはぜひ続けて欲しいと思います。

ただ、これまでと同じ働き方ではなく、後継者の育成やサポートに軸足を置いてみるのはいかがでしょうか。

たとえば、メインの作物は後継者に任せて、自分は地元の直売所への出荷分のみを栽培するなど、少しづつ事業の主体を譲っていくことができます。

また、事業承継の段階から後継者を主体として計画立案や手続きを進めていくことも重要です。

万が一、自分の身体に急に何かがあった際に、農業経営が継続できなくなることは望ましくありません。

事業承継の計画を立てる

このサイトでは、後継者となる方へ向けて事業承継の具体的なステップをご紹介しています。

後継者がどのように承継を進めていくべきなのかを知り、後継者と他の関係者を交えた話し合いを繰り返して実効性のある事業承継計画を作成しましょう。

沿革を作成する

後継者に伝えておくべき事項として、事業の沿革があります。

  • 営農を開始した時期
  • 法人化しているならばその設立日
  • 経営(品目や規模など)の変遷
  • 農地の取得
  • 作目を栽培し始めた時期や経緯
  • 家族の過去のイベント(結婚、出産など)

また、家族経営の場合は、家系図も非常に重要なものとなります。記録や記憶がはっきりしているうちに家系図として残しましょう。

これらは、手書き・電子データのいずれでも保存しておくとよいでしょう。

事業の歴史である沿革の整理や家系図は、当時を詳しく知っている人が取り組まなければ完成しないものです。

現在にいたるまでの事業の経緯や先祖のルーツは、後継者が事業承継後に営農の方針を決めるうえで重要な指針となります。

また、ご自分がこれまで働いてきた思いや、事業の歴史の重みを伝えることで、後継者の「一生懸命働きたい」という思いもより一層強くなることでしょう。

リタイア後の人生について考える

事業承継後のリタイアを考える際に、農業以外にやりたいことを見つけ出すことも大切です。とはいえ、これまで毎日農業をされてきた方からすれば、なかなか出てこないかもしれません。

ご自分の立場で考えるだけでなく、配偶者やお子さん。お孫さんなど家族について考えるのも良いでしょう。

行きたかった場所や会っておきたい人、整理したいモノなど、視点を変えていろいろ考えてみましょう。

それぞれのやりたいことには優先順位や期日を設定すると、より実現できる可能性が高まりますし、日々をイキイキと過ごすことができるでしょう。

これまでのご経験も活かしながら、経営を引退した後の生きがいを見出していきたいですね。

まとめ

現在農業経営に携わっている方は円滑で幸せな事業承継のために、以下の考えを持つことをおすすめします。

  • 事業承継を、自分にとって最後の仕事だと捉える
  • 後継者が営農の急な引き継ぎをしなくてすむよう、元気なうちに事業承継計画を立てておく
  • 承継後も後継者をサポートする
  • 後継者に事業の沿革や家系図を共有する
  • 営農リタイア後にやりたいことを見つける

参考

全農営農販売企画部TAC推進課『親世代のための!ハッピーリタイアブック~みんなに感謝を伝えるきっかけに~』

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